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料理コンクール

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2018年「ル・テタンジェ」国際料理賞コンクール ファイナル

至高の味

テタンジェでは50年以上に渡り、国際料理賞コンクールを開催し、若いシェフの才能を評価することで、芸術としてのフランス料理を称えてきました。時代の流れと共に、伝統と創造を追求する世界中のシェフの登龍門の1つとして数えられるようになってきたこのコンクールでは、美食のアーティストである彼らのひたむきな努力、情熱、専門性、至高の味を紹介します。それは、メゾン・テタンジェの価値観と精神と同じ輝きを放っているのです。

歴史

様々な味

メゾン・テタンジェの創立者、ピエール・テタンジェは、大の美食家として知られていました。レ・アール市場にほど近いパリ1区の議員を務め、美味しそうな匂いや食器の音に誘われて店に飛び込むことも珍しくありませんでした。

美味しい物に対するこだわりとフランス料理に関する幅広い知識を持ち、美食のプリンスとして知られるキュルノンスキーが設立した「美食アカデミー」への入会を認められるほどでした。父へのオマージュとして、クロード・テタンジェは、1967年「ピエール・テタンジェ国際料理賞コンクール」を創設。2007年以降、名称が「ル・テタンジェ」に変わりましたが、フランス料理の伝統を守りながら、さらに進化させるという使命は変わらずに受け継がれています。

1989年シェフ レジ・マルコン テタンジェ賞受賞
料理賞に対するピエール・トロワグロ シェフの重圧
1970年に受章した、ジョエル・ロブション シェフ

コンクール

分かち合うライフスタイル

2017年、第51回ルテタンジェ料理賞コンクールは、スイスにあるクリシエ のオテル・ド・ヴィル・レストランのシェフ トム・メイヤー、歴代最年少シェフの勝利にて幕を閉じました。そしてびわこ大津プリンスホテルの日本人シェフ 坂田 知昭 、およびレストラン 「Régis et Jacques Marcon」のロマン・ガセが第二位に輝きました。

フランス料理の卓越性を国際的に促進させるため、ルテタンジェ料理賞は、多文化的な多くの影響を受けながら、さらに成長を続けるのです。プロの若手シェフを対象としたコンクールの枠を超え、この賞は2009年以来、アマチュア部門を並行的に開催しています。テタンジェ賞コルドン・ブルーは、日常生活で家族のために料理の腕をふるまうガストロノミー愛好者を対象としています。

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パリ、ジョルジュサンクホテルでのレセプション 2014年テタンジェ料理賞コンクール
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2012年テタンジェ料理賞コンクール - コンクール

世界に通じる基準

素晴らしい出会いは、優れたアイデアを生み、それを長続きさせるものです。

1966年、ぶどうの収穫期のある日、シャンパーニュ・テタンジェ社の会長を務めるクロード・テタンジェは、シャンパーニュ騎士団の司令官ジョルジュ・プラダ氏をマルケットリー城に迎えます。食を愛する2人は、食材の自然の味を生かした料理へのこだわりと美食の進化に対する不安について語り合いました。シャンパーニュのグラスを傾けるうち、2人は国際的な料理賞コンクールを開催するアイデアを思いつきます。専門家をそろえ、審査を行い、伝統に対する敬意と創造性を合わせ持つシェフを評価することを目的としたものでした。

アイデアはすぐにプロジェクトに移され、1967年、第一回コンクールが開催されます。その前年に亡くなった創立者に敬意を表し、「ピエール・テタンジェ国際料理賞コンクール」と名付けられました。議員であり、パリ市議議長を務めたピエール・テタンジェは、食通としても知られていました。パリでは、彼との食事は最高の美食体験になると評判でした。リヨンに近いヴィエンヌにある「la Pyramide」の名物オーナーであり、ヌーベル・キュイジーヌの父の1人でもあるフェルナン・ポワンもピエール・テタンジェの友人の一人でした。ピエールは、食に対する豊富な知識を持ち、フランスの美食文化を見守ってきた人物でした。

コンクールは、栄誉ある賞として、その価値が広く認められるようになります。賞を受賞した若手シェフが次々とスターシェフとして名を上げ、厳しい審査と高い水準の代名詞としてコンクールは高い信頼を勝ち取りました。古典的である同時に独創的な料理の数々を究めた人材を発掘し、評価する賞となったのです。2007年、ピエール=エマニュエル・テタンジェがシャンパーニュ・メゾンの経営者に就任し、一度は失い、再び輝きを取り戻した家族の伝統、そして昔から賞を「テタンジェ」と呼んできたシェフに対する二つの敬意を込めて「テタンジェ」に名称を変更しました。

その後、コンクールは着実に発展を続けています。審査委員には有名シェフたちが名を連ね、「Flocons de Sel 」の3つ星シェフであり、2004年にフランス最優秀職人賞を受賞したエマニュエル・ルノーが委員長を務めます。2017年、第51回コンクールではHôtel de Ville in Crissierのシェフを務める、スイス人のトム・メイヤーが賞を獲得。わずか24歳の彼は「テタンジェ賞」の歴史の中で最年少受賞者に輝きました!現在、この賞は数々の国際料理コンクールの中で、最も栄誉ある賞の1つに数えられています…

創設50周年を記念し、50年に渡る美食の進化とシェフ達の挑戦を遡った本が、2016年に出版されました。各国から集まった15名の受賞者がインタビューに答え、コンクールの重要性とその楽屋裏を語るとともに、最高の栄誉に輝いた創作料理を紹介。成功をつかむための秘密を語っています。これらの体験談に加え、審査委員長やシェフ見習い、その他コンクール関係者などの談話も掲載されています。素晴らしい料理と同様、力強く生命力に溢れ、現代的かつ人間的な本に仕上がっています。(著者:Nadège Forestier)

さらに知りたい人のために

参加資格は、レストランで働き、料理人として最低5年間の職歴を持つ24歳から39歳までの若手シェフ。ルテタンジェ料理賞は、2段階に分かれています。フランス料理に対する認識の高い複数の参加国によって開催される国内コンクール、続いて国際コンクールです。

各国の国内コンクール優勝者の中から、シェフのみによって構成された審査員が、パリで開催される国際コンクールへの参加者を選出します。国際コンクールの最終審査員は、フランスおよび海外の最も有名なレストランにて責任ある地位を務めるシェフ達、およびシェフによる主要な社会団体の会長達、ルテタンジェ国際料理賞コンクールの前年度優勝者によって構成されています。誰でも参加資格があり、和やかなムード漂うテタンジェ賞コルドン・ブルーですが、アマチュアのファイナリストもシェフのファイナリストと同じ日、同じ審査員の前、同じ試験の下、競い合います。

さらに詳しく知りたいですか?プロのための「テタンジェ国際料理賞コンクール」または、アマチュアのための「テタンジェ」コルドン・ブルーに参加したいとお考えですか?是非ともチャレンジして下さい…

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